010 / 鉄葉の樵

血が通わない冷たい体でもいい
胸の中はからっぽでもいい
体が動けば、暮らしていくことはできる
いつか錆びて動かなくなっても 誰も油をさしてくれなくても
きっと寂しくなんか無い 胸の中はからっぽだから



009 / 孤高のひと

貴方は 形の無いものに名前をつけるのが上手いから
せいぜいその頭で ただの絶望に崇高な名前をつけて
そこで世界が閉じていくのを見ていればいい



008

この体は君の盾になるため
この四肢は君の剣になるため
この胸の空洞は君の存在のため
この手は君を守るため
この手は君を守るため
この手は君を守るため



007

わたしを見て
生きているわたしを見て



006

明日吹く風ほど誠実なものはないよ。



005

きみにつぐ
あの向こう岸で笑え、君だけは 君ならば



004 / 宇宙の歯車

どうして、
皆さん自由に泣いたり笑ったりできないんでしょうか。
心に触れられるのが怖いのでしょうか。
嫌われるのが怖いのでしょうか。
自分の居場所がほしいのでしょうか。
自分の居場所を無くしたくないのでしょうか。
みなさんどうにか、もっと自由に。
もっと自由に生きていけたらいいのにね。
こんなに不安定な心で
私たち つながっている。
この一人ぼっちな星の上。



003

意識を呼び覚ます 歌声は まるで波音に似ている
お前は まだ いるのか その昏い やみの胎に
そこにいれば そこにいないのと同じ
そこから逃げれば そこにいるのと同じ



002

君とて
私の目を見て笑った事などないじゃないか
愚かだと誹ってくれても構わないが
それは君とて同罪だ



001 / イデアリティ

あなただけが私の名前を呼ぶ
私はあなたになりたいのに
あなたが私の名前を呼ぶと
私は私になる
(あなたが私の名前を呼ぶ)
しかしそれが
何故だか心地が良い
だから私は
少し苦しい


(C) Mona KITAMURA